01|株式会社良品計画との包括的連携協定
益子町は、令和3年10月15日に良品計画と包括的連携協定を結びました。
本件について公開されている情報を集め共有します。
[要点のまとめ]→[本編]→[資料編]の構成です。資料まで含めると長いです。
お時間がない方は、[要点のまとめ] だけでも、ぜひ。
本記事はPDFでもご覧いただけます▷PDF
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本編
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目次(*以降、赤字はみま研のコメント)
1:良品計画とは
2:協定の内容について(益子町の発表、良品計画の発表、土祭関連企画、シンポジウムなど)
3:ウィグル自治区の強制労働問題について
(土祭参加作家の対応、益子町議会、栃木県議会の動き)
4:予算と決算について (令和3年度の当初予算)
5:みま研の所見 (本協定の目的の不明と協定対象との整合性について)
6:資料編(みま研について、良品計画と益子町の関連事業、協定自治体一覧など)
1:協定の相手:株式会社良品計画とは?
良品計画のウェブサイトから転載
1980年12月、西友ストアー(現:合同会社西友)のプライベートブランドとして40品目でデビュー
した「無印良品」は、現在では約7,500品目、店舗は日本を含む31の国・地域へと広がりました。
1989年に設立した良品計画は、「無印良品」の企画開発から、商品調達、流通・販売までを行う
製造小売業です。他にも「Cafe&Meal MUJI」「IDÉE」の展開、キャンプ場の運営などを行っています。
地方進出と行政との連携協定
2018年2019年あたりから地方での出店や、公営施設の指定管理の受託や自治体との
協定を結ぶなど、地方進出が加速している。
>協定を結んでいる自治体一覧は巻末資料1に掲載
参考記事 「新・公民連携最前線」2019/10/22「無印良品」ブランドを活用しながら、地域の価値を再編集
https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/434148/101500052/?P=1
中国のウィグル族への強制労働への関与の問題
令和3(2021)年4月には、無印良品の綿製品について、主要原材料のひとつ
「新疆綿(ウィグル コットン)について中国のウィグル族への弾圧、強制労働に
関与が疑われるとの調査結果について、良品計画を含む日本企業14社の対応についての
報道発表があった。>本件、詳細は巻末資料2に掲載
2021/4/14 サスティナブル・ブランドジャパン
ウイグル族の強制労働問題 問われる日本企業のビジネスと人権への対応・・・・日本ウイグル協会と国際人権団体
ヒューマンライツ・ナウはこのほど、ウイグル族の強制労働に関与していると指摘された日本企業14社の対応に関する
2:協定の内容について
⑴ 広報ましこ10月号で町民に周知(出典:令和3年 10月1日発行:広報ましこ10月号)
要点:協定に基づき、何を行うか?(抜粋)
①「ましこならでは」の価値を作る取り組みを進める
これまでにも町内では観光戦略会議ブランディング部会において、町民主体で
「ましこならでは」の価値を整理する取り組みを続け、ブランドコンセプトサイトに
整理されている。その成果との整合性や継承をどう考えているのか
②良品計画が経営理念として掲げる「感じ良い暮らしと社会」の益子町内での実現を図る
何故、いち企業の経営理念を、益子町内で、町/町民が実現しないといけないのか?
③取り組みの第一弾として、土祭メイン期間中に・・・(略)*後述
⑵ 土祭2021への参入
良品計画ウェブ https://ryohin-keikaku.jp/topics/034905.html
益子町ウェブ http://www.town.mashiko.tochigi.jp/page/page003206.html
同・広報ましこ10月号の回覧チラシにおいて、5月22日にスタートしている土祭2021
の関連企画(第1段)として、良品計画が主催する「もののゆくえ」
(無印良品つながる市・分別リサイクルワークショップ・もののゆくえ企画展示)の
開催が周知された。
配布時10/1の時点で、土祭公式ウェブ・プログラム「関連企画」には掲載なく、
10/30に掲載された。企画展示の会場設定に問題があり、その後改訂版チラシも配布された。
⑶ 広報ましこ11月号で町民に周知(出典:令和3年 11月1日発行:広報ましこ11月号)
要点:連携事項
①地球環境負荷の低減、資源循環に関すること(何故、良品計画と?)
②公共施設の利活用に関すること(何故、良品計画と? 建設の計画が進む図書館も想定?)
③地域資源を活用した産業振興に関すること(益子焼ブランド開発?)>詳細は資料3へ
④地域コミュニティの活性化に関すること(何故、良品計画と?)
⑤その他、持続可能な地域づくりに関すること(何故、良品計画と?)
⑷ 「地球環境負荷の低減」「持続可能な地域づくり」のために、なぜ良品計画か?
町民に公開されている情報では、その説明が不十分だと思われるが「地域づくりに、なぜ、
期待できるのか?」について、大塚朋之町長の公式ブログに記述があるのでその箇所を
転載して紹介します。
2021年11月11日 講演会のお知らせ
先月、広報ましこ等でお知らせしましたように、「無印良品」などを展開する
(株)良品計画様と益子町が包括連携協定を結びました。特に、地球環境問題などに対して
力を入れていきたいと考えていますが、町内各地の地域づくりにおいても力になって
いただけるのでは?と期待している所です。
「なぜ、期待できるのか?」と問われれば、良品計画が長年培ってきた企業風土の中で
成長をされている素晴らしい人材がたくさんいらっしゃる事。能力があるのに、
感じがいい。魅力的な社員の方々がとにかくたくさんいらっしゃる。これが
今回のコラボを楽しみに感じる源泉です。(転載終わり)
町内各地の地域づくりに力になってもらえると期待する根拠は、
「能力があるのに感じがいい、魅力的な社員がたくさんいる」から。
⑸ 良品計画のサイトでは、どう伝えられているか
プレスリリース(2021/10/15)より本文を転載https://ryohin-keikaku.jp/news/2021_1015.html
当社は、「感じ良い暮らしと社会」の実現を目指し、各自治体や地元住民が主役となって、
それに無印品が巻き込まれる形で地域を活性化していくさまざまな取り組みを進めています。(益子町も、町と町民が主役となって活動していて、そこに「良品計画を巻き込ん」だ?)
栃木県の南東部にある益子町は、茨城県と県境を接する、人口2万1,000人ほどの町です。
窯業の町としても知られており、特産品には有名な「益子焼」があります。田園風景が
広がり、里山の佇まいも残る自然豊かな町であり、CO2 排出実質ゼロ宣言をした栃木県に
賛同し、町役場を中心にカーボンニュートラルに関する取り組みの検討も進められています。(*後述(6))
こうした背景のもと、環境保全・資源循環の観点から、生活の中で使う道具としての
「益子焼」の製造・販売が盛んな益子町と、日用品を中心に生活の基本アイテムを
製造・販売する当社が、ものづくりに関わる同じ立場として、ものを作り、使い、そして
使った後のことまでを含めたライフサイクルについて共に考え、「地球環境負荷低減」や
「資源循環」などに連携して取り組む(*後述(6))ことを目的に、このたびの包括連携
協定の締結に至りました。
また益子町には、全国的な例に漏れず人口減少や少子高齢化の加速化などに伴う、
持続可能な地域づくりに対する課題もあります。一方、当社には、全国各都市への出店や、
地方自治体と連携した取り組みを通じて培った経験があります。当社はこの経験を生かし、
同町が抱える「地域コミュニティの活性化」、「公共施設の利活用」といった諸課題にも
共に向き合い、地域社会の発展と地域活性化の推進に寄与していきます。(転載終わり)
具体的には、どの公共施設か? 既に想定できているのか?
(6)具体的な取組みの(案)として述べられている情報
益子町発表の「地域環境負荷の低減、資源循環に関すること」「地域資源を活用した
産業振興」、良品計画プレスリリースにある「ものを作り、使い、そして使った後のこと
までを含めたライフサイクルについて共に考え、「地球環境負荷低減」や「資源循環」
などに連携して取り組む」に関連して、栃木県の第2回とちぎカーボンニュートラル
実現会議に町村首長の代表として参加されている大塚町長の発言を、県のウェブサイトで
公開されている議事録から紹介します。
第2回とちぎカーボンニュートラル実現会議(令和3(2021)年11月16日
https://www.pref.tochigi.lg.jp/d02/carbonneutral/carbonneutral.html
取組み事項の○2番目
「ゴミは分別し、そして再生品を作り、さらにはそれを買ってもらえるようにしていこう、
といった展開をしたいという話もしています」
地球環境負荷の低減は、各家庭や事業所から出るゴミの量を減らすこと、ものを増やさない
ことが基本ではないか?「再生品を作り、さらにはそれを買ってもらえるように」とは?
⑺ 講演会・パネルディスカッションの開催
土祭2021の関連企画として、11月13日に「ましこならではの感じ良い暮らしを作
る」と題した講演会・パネルディスカッションが開催された。
(1)基調講演「良品計画の目指す持続可能な地域づくりについて」
株式会社良品計画 代表取締役会長 金井政明氏
(2)パネルディスカッション「ましこならではの感じ良いくらしについて」
・株式会社良品計画 代表取締役会長 金井政明氏
・NAOTO FUKASAWA DESIGN代表 深澤直人氏(益子町まちづくりアドバイザー2015~)
・益子町長 大塚朋之 氏
本イベントについての益子町の趣旨説明を、益子町ウェブサイトより転載する。
http://www.town.mashiko.tochigi.jp/page/page003206.html
町では、「無印良品」で知られる株式会社良品計画と、持続可能な地域づくりのための包括連携協定を10月15日に締結いたしました。この協定に基づき、相互の連携を強化し、「ましこならでは」の価値をつくる取組を進めるとともに、良品計画が経営理念として
掲げる「感じ良い暮らしと社会」の益子町内での実現を図ってまいります。
この協定に基づく取組の第1弾として、土祭(ひじさい)メイン期間中に、ごみを減らす
資源循環型の暮らし方について考え、体験するワークショップやパネル展示、商品の販売
などを行いました。また、第2弾として、良品計画の金井会長による基調講演や、
益子町のこれからのまちづくりなどに関するパネルディスカッションを
開催いたしました。(転載終わり)
>>講演会・パネルディスカッションの概要まとめは、巻末資料4に掲載。
3:中国のウィグル族への強制労働への関与の問題について、議会や町民の動き
⑴ 益子町議会(10/16 議員に町民有志で意見を求め下記の説明を受けた)
10月5日、益子町議会が、良品計画との「『持続可能な地域づくりのための包括的連携に
関する協定』についての意見書」を町執行部に提出している。
●議会の意見(要旨)良品計画は「中国が、ウィグル族の人権を無視し強制労働で作ら
せている綿を材料として買い入れ製品を製造している」との指摘に明確な回答をせず、
社会的な批判を受けている。
この点がはっきりしない段階での締結は見送るべきではないか。
●町の回答(要旨)その問題があることは認識しており、注視していく。
町が判断できるものではないので、現時点では、協定を締結しない根拠とは
考えていない。
⑵ 栃木県議会の対応
産経新聞 2021/10/15 記事より転載
https://www.sankei.com/article/20211015-EHA2KAI43RK47AH5UIHSBK7364/
栃木県議会は国に対し、中国政府による新疆ウイグル、チベット、内モンゴル各自治区と
香港での人権弾圧について、実態調査と強い抗議を行うよう要請する意見書を15日の
本会議で全会一致で可決した。意見書では、少数民族の権利を守るよう求める国連勧告や
米国による「ジェノサイド認定」などを挙げた上で、日本が「G7(先進7カ国)で
唯一、対中制裁を行っていない」と指摘。国際社会と連携して人権状況の改善に取り組む
よう、岸田文雄首相らに求めた。
⑶ 土祭2021の参加作家(益子町在住・廣瀬俊介氏)の対応
2-⑵で記載している「土祭2021関連企画」チラシでは「もののゆくえ」展示会場が
「土空間」となっているが、ここは「アーカイブ展」の会場であり、すでに展示が
始まっていた。その関係者・出展者へ、町からは事前の相談も共有もなく、このような
告知がなされたこととなる。「アーカイブ展」に土祭事務局からの依頼で出展をしていた
廣瀬氏は、土祭実行委員長宛に「2021年7月22日に貴委員会と取り交わした「著作物複製
利用許諾契約書」に基づき、土祭アーカイブ展における著作物複製利用の許諾を取り消し
ます。」という書面を送り、受理され作品を撤収した。>全文は資料5に掲載(本人提供)
4 予算と決算
良品計画との協定は、本予算成立時は未締結。令和3年度に、本予算がどのように使われたかについては、議会などを通して、しっかりと確認する必要がある。
5 みま研の所見
①根拠ある説明の不足
カーボンニュートラル対策を含む「地球環境負荷への低減」施策、「持続可能な地域づくり」の推進において、なぜ、例えば専門性がある大学や研究機関、企業ではなく、
株式会社良品計画との連携が必要なのか、根拠、説得力がある、町の説明が不十分ではないか?
②議会との議論、町民の関係者への説明も不十分
連携協定の締結は、議会との議論も不十分なまま締結に至り、土祭2021においても関係者への説明も不十分で、強引な進め方ではなかったか?
③町民不在の進め方
「ましこならではのまちづくり」に、なぜ、企業の経営理念を具現化しなければいけないのか? まちづくりを議論するパネルディスカッションにも町民の登壇はない(他の市町の同様のイベントでは町民不在のシンポジウムはありえない)、つまり町民との意見交換の場もつくられないまま、町民不在で、町と企業で「ましこならでは?の持続可能なまちづくり」がスタートしている。
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資料
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資料1:良品計画が協定を結んでいる自治体
豊島区 2017/11/21 協働まちづくりパートナーシップ協定
https://ryohin-keikaku.jp/news/pdf/2017_1121.pdf
新潟県上越市・頸城自動車 2020/01/27地域活性化に向けた包括連携に関する協定」
https://ryohin-keikaku.jp/news/2020_0127.html
新潟県十日町 2020/09/18 十日町市と株式会社良品計画との連携に関する協定
https://ryohin-keikaku.jp/news/2020_0918.html
千葉県いすみ市・夷隅東部漁業協同組合・株式会社SOTOBO ISUMI 2020/10/01地域社会の発展と地域経済の活性化を目指した連携協定
https://ryohin-keikaku.jp/news/2020_1001_02.html
福島県浪江町 2020/11/20「道の駅なみえ」を中心とした地域振興を目的とする連携協定を締結
https://ryohin-keikaku.jp/news/2020_1120.html
千葉県鴨川市・東安房漁業協同組合 2021/03/04
地域社会の発展と地域経済の活性化を目指した連携協定
https://ryohin-keikaku.jp/news/2021_0304.html
大阪市淀川区 2021/03/15 淀川区発表「株式会社良品計画と連携協力に関する協定を3/22に締結すると発表したが、03/19 協定内容を再調整のため延期と発表 03/22 締結を取りやめと発表
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/yodogawa/0000530800.html
横浜市 2021/05/12 横浜市と株式会社良品計画による感じ良い暮らしと社会の実現に向けた包括連携協定
https://ryohinkeikaku.jp/news/2021_0512.html
会津若松市 2021/05/21地域社会の発展と地域活性化の推進を目指し、「会津若松市と株式会社良品計画との連携に関する協定
https://ryohin-keikaku.jp/news/2021_0520.html
熊本市 2021/05/21 水を通じた持続可能な社会の実現のための連携協定
https://www.muji.com/jp/feature/water/topics/210521/
北海道森町 2021/06/23 地域社会の発展と地域活性化の推進を目指し、北海道森町と株式会社良品計画との連携に関する協定
https://ryohin-keikaku.jp/news/2021_0623.html
新宿区 2021/09/01食品ロス削減の推進等に関する連携協定
https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000319422.pdf
愛知県春日井市 2021/10/21 「感じ良い暮らしの向上」に関する連携協定』を締結。
https://ryohin-keikaku.jp/news/2021_1021.html
*他にもあるかもしれません。みま研リサーチでは以上。
2:ウィグル 自治区の強制労働と無印良品に関する記事
2021/4/14 サスティナブル・ブランドジャパン
ウイグル族の強制労働問題 問われる日本企業のビジネスと人権への対応・・・・日本ウイグル協会と国際人権団体ヒューマンライツ・ナウはこのほど、ウイグル族の強制労働に関与していると指摘された日本企業14社の対応に関する調査結果を発表した。
2021/4/14 日経新聞
無印良品、新疆綿の取引継続 社長は質問に答えず
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC13ADF0T10C21A4000000/
2021/4/16 MONEY VOICE
無印良品“ウイグル問題無視”に日本でも不買の動き。
https://www.mag2.com/p/money/1042383
2021/4/28 ビジネスインサイダー
決断迫られるファストリ、無印。ほぼ全ての日本人が新疆綿使う現実どう考える?
https://www.businessinsider.jp/post-233909
2021/5/21 ダイヤモンドオンライン
無印良品とユニクロで供給網の透明性に「格差」、中国ウイグル産綿花問題に見る現実
https://diamond.jp/articles/-/269681
2021/05/12 The Wall Street Journal Japan
「新疆綿」利用掲げる良品計画、欧米企業と一線
2021/6/16 朝日
グンゼ、新疆綿の使用中止へ 人権侵害への懸念で
https://www.asahi.com/articles/ASP6J6G18P6JPLFA00F.html
2021/7/2 NHKニュース
良品計画 新疆ウイグル自治区の綿 “重大な違反なし使用継続”
3:良品計画と益子町の最初の関わり、ものづくりでの連携について
⑴ 平成28(2016)年〜益子町は深澤直人氏と「まちづくりアドバイザー」契約
そのことが初めて町内外に周知されたのは、2016年12月開催の講演会告知を掲載した大塚町長のブログ記事。
大塚町長ブログ 2016/11/25「一流のデザイナーの視点」より転載・原文ママ
https://ohtsuka777.exblog.jp/23650106/
深澤直人氏。 ご存知の方も多いと思いますが、グッドデザイン賞の審査員長も5年間務めたプロダクトデザイナーの代表者。「無印良品」の経営にもされながら、現在日本民藝館の館長も務められています。(益子町のまちづくりアドバイザーもお引き受けいただいております)
深澤さんには もう何度も益子に足をお運びいただき、観光スポットや文化財などもご覧になっていただきました。そんななかで、「益子は 『光』 が良い。 特に夕方と朝の光が素晴らしい」 「文化財というとその建物に注目するが、その周辺の景観も含め 『借景』 をもっと活用した方が良い」 「益子は 『観光』 という言葉より 『散策』 や 『散歩』 など歩いてゆっくり楽しむ方向付けが良いのでは?」などなど 切り口の違いを感じる受け止め方をしてくれております。 今回の講演で どんなお話が聞けるのか?私自身も楽しみです。 その深澤さんの視点から 益子はどうブラッシュアップすればより魅力的になれるのか? 「益子ならではのまちづくり」 と題してご講演いただきます。(転載終わり)
⑵ 益子町と窯元3社、深澤氏をディレクターに「BOTE&SUTTO」開発・製造・販売、
平成30(2018)年5月から販売を開始。
①株式会社良品計画のプレスリリースより転載
2019/01/25良品計画のイデーショップ六本木店でのトークイベント情報
益子町では現在、400ほどの窯元や作家が活動しています。陶器市の時期は賑わいを見せるものの、2011年の震災以降、来県者数が減少していますそこで2016年、益子町は復活プロジェクトを立ち上げ、デザイナーの深澤直人さんをまちづくりアドバイザーに迎えました。実に多様なものづくりが行われている益子町を考える上で欠かせない益子焼ですが、益子焼とはどういうものを益子焼と言うのだろうか。深澤さんのこの疑問から、深澤さんと町と益子の3つの窯元が参加して誕生したのが「BOTE&SUTTO」です。(転載終わり)
.
②益子町議会令和3年9月定例会でのやりとり
●売り上げについて観光商工課長より
平成30年度の5月から販売開始をしまして、30年度につきましては約500万円、令和元年度につきましては約600万円、令和2年度につきましては約300万円、令和3年度報告のありました5月までで約130万円でございます。現在東京駅構内のイデーショップのほうで、BOTE&SUTTOのフェアを開催しておりますので、そちらにつきましての売上げが実績につながるものと思っております。
●長岡景介議員より
ボテスーのほうで、トータルで今のところ上がって、先ほどおっしゃっていただいたやつが1,500万ちょっと、まだ進行中でございますが、この売上高に関して、当初の企画したときの目測ではどのようだったのか、それに比してどのように捉えているのかをお伺いをいたします。
●大塚町長より
売上げの数字でありますけれども、BOTE&SUTTOをつくる際に具体的な売上目標でもあってスタートをしていれば、もう少し明確に比較ができたのですが、そういう明確な売上目標は持たずにスタートしているというところであります。個人的には、やはり今回3軒の窯元ぐらいなのですが、まずは100万という単位ではあれだから、1,000万クラスの売上げができればいいなというような、新シリーズでありますから、そういう願いは持ってありました。
一方で、このスタートがそもそもが益子焼そのものがありますから、そういう願いは持ってありました。
一方で、このスタートがそもそもが益子焼そのものが売上げが低迷をしていると、何か打開策がないだろうかということで打った一手でもあるわけです。そういう中で、町のまちづくりアドバイザーで世界的なデザインの仕事をされている深澤直人さんにお願いをして、この事業をスタートしたということで、深澤沢さんのほうではとにかく益子焼のアイコンを作るのだと。益子焼というといろんなイメージがあるけれども、1つのアイコンを作ってみようではないかという取組で、益子の土を使って、益子の一つの薬の特徴であります黒と、それから白は並白というもので、これは普通は並白だけでは焼き物をつくらなくて、これにいろんな釉薬を混ぜて薬を作っていくという、どちらかというとすっぴんに近いような状態の焼き物なのですが、あえてこういったところに取組をしてくれたと。これは、ちょっと通常の今までの焼き物業界だけに任せていたのでは、実はできない商品だったというふうに思っています。新たな取組を地方創生交付金をいただきながらチャレンジできたということは、一つの大きな成果かなというふうに思うのと、これをきっかけに、今幾つかの都心の主立ったところで益子のPRができたというところもありますので、商品の売上げと、それとプラスアルファの益子のPRというものを考えていくと、事業としては、まずはある程度の成功と言ってもいいのではなかろうかというふうに私は思っております。
(みま研コメント)
今後、良品計画と再利用品などのものづくりを新たに展開する場合は、まずは、この,BOTE&SUTTOの経済波及効果、地域内経済循環などの面からきちんと総括し、議会及び町民に報告すべき。
4:良品計画との講演会・パネルディスカッション(2021/11/13) 内容のまとめ
以下、益子町ウェブサイトより転載
http://www.town.mashiko.tochigi.jp/page/page003206.html
第1部では、良品計画の金井会長にご登壇いただき、「今、私たちは未来のまちの風景をどう考えましょうか。感じ良いくらしと社会 公益人本主義経営への挑戦」と題し、良品計画が社会に抱いている違和感と、会社として今後何をしていきたいかについて、お話しいただきました。以下はその概要です。
〇無印良品の発想について
無印良品は、大戦略として「役に立つ」を掲げている。「傷ついた地球の再生」、「多様な文明の再認識」、「快適・便利追及の再考」などをはじめとした7つのキーワードに留意して、役に立つ会社になることを目指している。
〇現代社会の違和感や課題について
過剰な資本主義社会の下で社会的課題(水・食料・エネルギー不足、地球温暖化等)がどんどん大きくなっている。経済規模は100年前から60倍ほどの規模にまでなったが、人の中身は貧しくなった。もっと感じよい社会にしたい。「これがいい」ではなく「これでいい」という自制的な満足感を得られる商品をつくりたい。たとえ人口が半分になっても、経済、環境、文化がバランスよく支えあっている、「感じ良く暮らせる」社会構造をつくっていく必要がある。
デジタル社会への対応については、易き(安価やラクであるということ)に流れることなく、現在と未来の望ましい暮らしや社会を構想し、その実現のためにデジタルリテラシー(デジタル技術を使いこなす能力)を高め、技術を生かす知恵が必要である。
〇公益人本主義経営への挑戦
これからは、営利企業と社会の公益性を両立させるような事業が必要。その具体的な取組として、現在17の自治体と連携協定を結び、様々な活動を行っている。現在良品計画では、2100年を見据えながら、「食と農」、「健康と安心」、「現代的コミュニティの再興」、「文化・アート」の4つのテーマで、地域に巻き込まれたいと考えている。地域の人々が社会参加していけるような、コミュニティセンターとしての面を持つ店舗を展開していきたい。
〇素晴らしい地域とは
暮らしに大切なこととして、「地域の伝統や生活文化とダイバーシティ」「地域の安全な食とエネルギー」「四季の風景ときれいな水と空気」「『お互い様』『お蔭様』と言い合える人間関係」などをはじめとした10の要素がある。益子町はとても恵まれた町だと思うが、この要素のうち足りないものはあるのか、町の人たちと一緒に考えていきたい。他者の役に立てている実感とお互いさま社会の実現こそが「幸せ」ではないかと思う。
第2部では、平成27年度から益子町のまちづくり事業にご協力いただいている深澤直人氏と金井会長にご登壇いただき、大塚町長とともに益子町のこれからのまちづくりについて話し合いました。以下はその概要です。
◯益子の魅力、地域づくりについて
暮らしの中で自然にできた、曲がりくねった道や小山、丘、水路など、暮らしている人たちからは当たり前の景色でも、外から来た人にとっては貴重なもの。「借景」とは、自分の庭の景色に周りの山や自然を借りて一体として見る景色のことだが、自分の庭や地域を美しくすることで他人の借景になる。お互いが借景を提供する意識を持つことで、町全体が美しくなり「幸せの借景」になっていく。そのような景色の中に感じ良い暮らしを点在させ、大きなホテルをつくるのではなく、小さな小屋を置き、外から来た人に町を感じてもらう取組を進めてはどうか。
益子町には、小宅古墳群や雨巻山の登山道を整備するボランティア団体など、地域で活動を行う団体がたくさんある。環境を大切にする気持ちが強いことも益子らしさの1つと言える。
◯民芸の精神について
民芸(品)は本来、自分が暮らしていくために必要なものとしてつくられたものであり、それが周りに広がって価値が認められて「民芸」になっていった。
田んぼや畑、丘(の風景)をつくることも民芸と同じ。
農業をしたり土地の手入れをしたりしている人はよく「面倒を見る」という表現を使う。これは民芸に通ずる考えで、生活の中のケアしなければならないものを持続させていく(面倒を見る)ことが幸せを生むのだと思う。サービスに頼り切りで面倒をみなくなると衰えてしまう。
ストレスが無い環境ではストレスを自分でつくらなければいけない。自分の生活の面倒を見ることが長生きや健康につながり、それが循環型社会の基盤になる。
◯環境に配慮した取組について
感じ良いくらしにおいて、環境と健康は非常に大切な要素。それぞれの取組の中で、面倒を見る、ひと手間をかけることで、様々な分野で好循環を生んでいくと思われる。環境に配慮した取組の一つとして、モノの廃棄を極力減らす町独自のリサイクルシステムを構築し、町全体を循環型社会の実践拠点としていってはどうか。
括連携協定の締結について(それぞれがコメント)
◆深澤氏
協力して何かをやるというのは言うのは簡単だが実際には難しい。良品計画と益子町に共通する良いところは、絶対やろうという姿勢。町の人たちと協力しながらやっていくという姿勢が重要。
◆金井会長
良品計画の社員教育として、社員を地域に派遣し、地域の変態=ローカルヒーローと交流し、それぞれの拠点で頑張ってもらい、成長につながっている。地域に巻き込まれて様々なことに関わっていきたいと思う。
◆大塚町長
良品計画との連携事業については、具体的な目標を掲げてやっていきたい。町の役割は、町民に安全・安心な暮らしを提供することだが、中長期的には地球環境や少子化の問題にも取り組んでいかなければならない。少子化問題についても、良品計画と組むことで、新たな展開が開けると期待している(以上、転載終わり)
5:土祭2021への(途中からの)良品計画の関連企画としての参入について、
土祭事務局からの依頼で、作品を提供していた廣瀬俊介氏(益子町在住・土祭2015
風土調査ディレクター)が、土祭事項委員長宛に提出した書面(全文・本人提供)
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土祭アーカイブ展における著作物複製利用の許諾取り消しについて
私は、2021年7月22日に貴委員会と取り交わした「著作物複製利用許諾契約書」に基づき、土祭アーカイブ展における著作物複製利用の許諾を取り消します。
これは、当初の展示計画にない一企業の土祭2021への展示参加に抗議する意味と、当該企業、株式会社良品計画の人権問題への関与についての疑義を合わせてのことです。
まず、私は一町民として、益子町と株式会社良品計画の包括連携協定締結の中止を求めます。中国の新疆ウイグル自治区における人権問題に同社が関与する可能性が、払拭されていないためです。一例を挙げれば、国連協議資格を持つ国際NGO、Justice For Allが、"Save Uighur"キャンペーンにおいて「ウイグル人強制労働者の使用により、直接的または間接的に利益を得ている」とする83のグローバル企業やブランドの中に、同社も含めています。同社は、第三者機関による監査を受けて自社の行動規範に対する重大な違反は確認していないと発表しています。見解の相違は、解消されないままです。
私は、人道的に、そして民主主義社会に生きる市民が負う責務からも、可能性はわずかであっても人権侵害への加担が懸念される企業と地方公共団体の連携協定に、賛成できません。また、人権問題を軽視する地方公共団体に、意図せず住民が属することになり不利益を被る可能性を憂慮します。例えば、人権侵害と民藝運動は相容れません。
このように、「著作物複製利用許諾契約書」第9条にある「利用目的の公共性」に抵触する事態が生じたものとの認識に立ち、土祭アーカイブ展への著作物複製利用の許諾を取り消します。以上、どうぞよろしくお願いいたします。 /以上