04|mashipo(ましぽ)カード
(2022年6月17日 追記)
この記事と改訂理由について
この記事は、未来の益子を考える研究所が「益子町地域ポイント事業」について調べた内容をまとめ、2022年4月1日に公開したものです。その後、同事業の実施に携わる益子町ポイントカード協議会長より4月21日に下記の指摘を受け、すべてに対応して改訂をしました。
- 令和3年度中小企業庁「経営発達支援計画」認定計画の目標を、「益子町地域ポイント事業」の目標と読者に受け取られるように記事の中で扱ったこと。
- 益子町ポイントカード協議会ウェブサイトの画像を許可なく転載したこと。
- 令和5年度益子町予算説明書56ページにある「起業支援・町内循環型経済」を対象とした予算1,017万円が「益子町地域ポイント事業」にすべて関係するかのように記事を書いていたこと(実際は、ポイントカード協議会交付金665万円)。
益子町では、2020年4月1日に益子町内に店舗を置く事業者店舗で利用可能なmashipo(マシポ)カード事業をスタートしました。本件について公開されている情報を集め共有します。全4章の構成です。転載記事の下線及び*印の赤字は「みま研」により、町民目線で確認・検証・精査したい疑問ポイントの提示です。最後に所見をまとめます。
1. mashipoカードとは?
2. mashipoが目指す事 mashipoの位置付け(2022年6月17日訂正)
3. mashipoサービス開始からの状況
4. みま研の所見
1:mashipoカードとは?
益子町内の「加盟店」で買い物をした時に、利用可能な「ポイントカードサービス」。2020年4月1日よりサービスを開始した。
サービス加入者(一般消費者)が買い物をした時にmashipoカードを提示することで、購入金額に応じたポイントをもらえ、貯めたポイントは次回以降の買い物の際、1ポイント=1円として、支払いに充てることができる。
2:mashipoの位置付け mashipoが目指す事 (2022年6月17日訂正)
2-1:益⼦町の各計画にmashipoカードはどう位置づけられているか?
mashipoカードの開発、運営への公金からの支出については、「益子町地域ポイント事業実施要綱」に基づく以下の計画の中に位置づけられています。益子町|益子町例規集|益子町地域ポイント事業実施要綱
https://www.town.mashiko.lg.jp/reiki_int/reiki_honbun/e122RG00000813.html
「平成30年度地方創生関連事業に関する実績検証資料」7ページの項目「地域再生計画」には、「ポイントカードシステム構築事業」として230万2,560円が計上されています。
益子町|新ましこ未来計画の進捗・マネジメントについて|平成30年度|平成30年度「地方創生関連交付金を活用した事業」
https://www.town.mashiko.lg.jp/page/page001732.html
平成30年度地方創生関連事業に関する実績検証資料
https://www.town.mashiko.lg.jp/data/doc/1568081506_doc_94_0.pdf
以降の各年度の関連事業予算について、町が公表する資料を探しました。
- 令和元年度 確認できず。
- 令和2年度益子町予算説明書 57ページ|ポイントカード構築事業 891万円(※過去にダウンロードしたデータによる。現在は町ウェブサイトでリンクが確認できず。)
- 令和3年度益子町予算説明書 記載なし
- 令和4年度益子町予算説明書 56ページ|ポイントカード協議会交付金 665万円
「第3期ましこ未来計画—益子町まち・ひと・しごと創生総合戦略」40ページでは、基礎目標2「風土に根ざした産業をつくる」の実現に向けた政策1「仕事の創出と町内産業の活性化」中の施策1「町内循環型経済の推進」として、「mashipoカード会員数を令和元年度の720人から令和7年度には18,000人に」と書かれています。
第3期ましこ未来計画|第3章 基本計画|基礎目標2 風土に根ざした産業をつくる
「令和3年度地域再生計画」10ページでは、mashipoカード事業について次のように説明されています。
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/ninteikeikaku/03_kanto.html
令和3年度 経営発達支援計画の概要|実施者名: 益子町商工会、益子町
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/ninteikeikaku/08download/09-16.pdf
2-2:目標達成の状況
「1:mashipoカードとは?」に、調査の動機として、「現段階で長所がわからないと加盟店、前加盟店、非加盟店から聞くことがしばしばあったこと、利用者の側として、利用できる店舗が十分とはいえないという実感を持つこと」と書きました。そして、続く「2-1:益子町の各計画にmashipoカードはどう位置づけられているか?」では、前半で同カードの開発、運営に対する町からの公金の支出について、後半で同カードの運用の目的と期待される効果について、それぞれ公開されている情報から関連する箇所を引用して示しました。しかし、目標達成の状況については、町と益子町ポイントカード協議会ともサービス加入者数、カード会員数を公表していないようであり、明確にわかりません。たとえば、筆者(複数)はカードを所持していますが、上記の通り利用できる店舗が十分とはいえないという実感を持ち、カードの利用の可否を店頭で確認する際に長所がわからず加盟していない、加盟をとりやめたと伝えられることが何度かありました。ただし、それらは、筆者の限られた体験に基づく感想に過ぎないことを明記しておきます。
この他には、令和3年(2021年)8月25日に行われた益子町政に対する最新の外部検証の結果である「令和2年度 新ましこ未来計画外部検証委員会(経営体分野)議事録」2ページに、以下の記録がありました。
委員「行政のデジタル化に関連して、益子町共通ポイントカード「mashipo (マシポ) 」の使用者のデータは活用されているのか。使用者の年齢層や買い物記録等から得た情報を各種PRやコロナ対策等に活用していくことが大切だと思う」
https://www.town.mashiko.lg.jp/page/page001732.html
令和2年度 新ましこ未来計画外部検証委員会(経営体分野)議事録
https://www.town.mashiko.lg.jp/data/doc/1643759863_doc_135_4.pdf
2-3:mashipoをめぐるキーワード
2020年に益子町観光商工課から発行された「ましぽ通信 vol.1」の中で、当時の町長である大塚朋之氏は下記のように記しています。
- 「小さくても強い経済圏」と成り得る「町内循環型の経済」を創る
- 要点は「売上・手数料・情報」の町外への流出を防ぎ、「外貨を稼いで、町内で回す」こと。そして、「消費者・事業者・町全体」にとって「三方よし」の仕組みを創ることです。
3:mashipoサービス開始からの状況
加盟店は2022年6月17日現在67店舗(mashipoのwebサイトより)。
サービス加入者数は公表されていません。mashipoのサービスについては 加入者(一般消費者)向けのものと、上述の通り、町内加盟店向けのものがありますが、この(2022年6月17日削除)、一部実施されていないものがあります。
実施されていない、加入者(一般消費者)向けのサービス
mashipo WEBサイトによると、「会員一人ひとりに合わせた厳選した会員情報が届く!」とありますが、実施されていません。
mashipoWEBサイト「mashipoとは」ページ
(2022年6月17日追記)
2022年4月21日に実施した、みま研メンバーと益子町ポイントカード協議会会長との懇談では当サービスの実施については当初「一般社団法人ましこラボ(2021年3月2日設立)」にて実施・運営される予定だったとのお話でした。(2022年度内にましこラボに当サービスの実施・運営が移る予定との事。)
しかしながら、そもそも当サービスについては、2020年4月1日のmashipoカードのサービス開始当初から、実施するとされているサービスである為、その時点で実施されているのが当然と考えられます。それを実施出来ないのであれば、現在はサービスを実施されていない事、また実施の目処について、カード会員に対してWEBサイトやSNSなどを通じて告知するべきではなかったでしょうか。
一般カード会員の立場からすると受けられると期待されているサービスを受けられず、加盟店の立場からすると期待される集客手段が減じられている状態といえ、「三方よし」を作れる状況にあるのか、不安が残ります。
4:みま研の所見
これまでに得た情報を元に考える事

